BCP研修で「事業を止めないための備えを」。
普段から備えておくことの重要性を再確認しました。

▲ワークショップの様子。 |
ライフサポートNEOグループでは、7月17日(木)に『BCP(業務継続計画)研修』をテーマとしたビギナー研修を開催いたしました。
前半は講義を行い、後半はワークショップの形式で机上訓練を実施。
『BCP(業務継続計画)と災害時対応』の講義では、「介護サービスは利用者の生活があるため事業を休止したり、事業所を閉鎖することが困難です。ポイントとしては『重要な事業を中断させない』『中断しても可能な限り短い時間で復旧させる』ことが求められます」とBCPにおけるポイントをお伝えしました。また、「被害時の対応が出遅れないために、『普段から対策を立てる』『優先業務の選別』『感染拡大防止などの手順を計画する』ことが大切です」とアドバイス。
参加者に所属施設において"どのような自然災害が予測されるか"や"業務が中断し、スタッフが足りないときに『継続すべき業務は何か』『省くことができる業務は何か』"について考えていただきました。講師から「例えば、継続すべき業務としては食事の提供、内服支援、排泄介助は欠かせませんね」「入浴介助は清拭に変更、リハビリや機能訓練は期間中は中止とすることなども検討できます。このように優先すべき業務を見直すことも必要です」と解説。「厚生労働省のガイドラインもぜひ各自確認をされてみてください」とお伝えしました。
後半の『BCP机上訓練』では、各地域のハザードマップや防災・緊急マップを紹介し、各自が災害への対応ができるようにBCPの検証を行いました。今回は大雨特別警報が発令された状況を想定した机上訓練です。二人一組に分かれ、事業所に関する情報や建物の場所や構造についても決めてもらい、各個人で『目標:災害時にしなければいけないこと』『阻害因子:支障や障害になるもの』『促進因子:目標を助けるもの』について考えていただきました。最後に再度二人一組に分かれ、意見を整理・発表。「目標としては『ご利用者様とスタッフの安否確認をする』。それに対して考えられる阻害因子は電話が繋がらないなどの『通信手段の制限』が考えられる。促進因子としては『ご利用者様安否確認一覧表の活用』『グループLINEによるスタッフ間の安否確認』が考えられます」など各チームごとにさまざまな意見が挙がり、今後のBCP策定の見直しに役立つ大変有意義な時間になったようです。
参加者からは、「BCPについては減算の対象にもなっていますので、業務上の困りごとの議案を上げ、改善策を立てて解消していく流れを作らなくてはいけないと改めて考えさせられました」「今回この研修を受けてBCPの策定に必要なことが分かりました。また、机上訓練をやってみて普段からの備えが大切であることが分かりました」「実際に起こった場面をイメージ・シミュレーションし、普段から準備・検討する必要性を感じました」という感想も。いざという時のために備えることの重要性を再確認する機会となったようです。
今後も研修で得た知識と意識を共有し、ご利用者様ひとりひとりの尊厳を守り、安心して生活できる環境づくりに努めてまいります。
ライフサポートNEOグループは、新人研修を始めグレード別研修さらに外部研修なども積極的に取り入れております。スタッフのサポートと質の高い介護サービスとケアを提供できるよう、これからも研修を充実させていきます。